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自力航行不能か

伊豆七島をめぐるジェット汽船が房総沖で航海不能となった。先日の新幹線脱線と続いて、今度は漂流である。海上保安庁の救助が迅速でも、大型の客船の舵が突然壊れるなど前代未聞だ。伊豆七島は東京都に近い東京都の離島であり、すばらしい観光地である以上、安全管理は厳重にしてもらいたい。特に船体に救助艇が見えないのも気に掛かる。漂流ですんだからいいが、もし沈没なら救命艇がなくては極めて危険である、先日は海水浴客が伊豆から流されて救助されているが、これは黒潮の流れが如何にすごいかを示す証拠でもある。さて、漂流に脱線となると、まるで炎天下の猛暑にたじろいであるどこかの国の有様のようであるが、これまた貴重な資料を廃棄するという狂気の事件が起きている。奈良県立大学では1万点の県内植物標本を考えもせずに廃棄した、おそらくゴミとして焼却されたのであろう、恐ろしいほどの無知と狂気である。すくなくても、どんな理由があったにせよ、最高学府である大学と名乗る以上、標本資料の管理に不行き届きは大学の看板を下ろすしか謝罪の方法はないだろう。安倍総理暗殺も奈良県、今回の植物資料廃棄も奈良県、一体奈良では何が起きているのだろうか。立て替え工事の時間の無い中で、ロッカー中の得体のしれない植物標本など学識のない者にはゴミにしか見えないというのも事実だ、ということは以前問題として、なんでそういうところに放置していたのかも疑問である。実際、管理者も置かず、資料管理の様子もないところというなら、この大学に限った事ではないだろう。日本中でインバウンドの外国人観光客に喜んでいるが、肝心の日本の貴重な文化財、学術資料は放置、どこかの政府は大学は元より、研究所、博物館、図書館、文化会館にはほとんど予算を付けない、研究員はおろか学芸員や司書など重要な資格者を雇用しない、これが文化ニッポンの本当の姿なのだ。観光のための施策はしても、一切日本の文化を守ろうとしないから、地方文化は衰退し、地方は過疎化が進み、結局高齢化や少子化を加速させているのだ。情報化、国際化は聞こえがいいから予算を出しても、古来からの日本文化を保護しないようでは、日本全体が漂流、脱線、炎上、廃棄となると警告しておこう。特に財務省と国会議員は夏休みで遊んでいる暇はない、すぐに対策を講じる必要がある。

内山家政婦看護師紹介所

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