スーパーチューズデイでアメリカ大統領選挙の共和党候補はトランプ氏に決定した。このトランプ人気は何であるかを評論家たちが議論していたが、要は不可解のようだ。これは明確にアメリカ南北戦争の復活である。150年前のアメリカでは南部11州が北部23州と激しい内戦に陥り、最終的にリンカーン大統領が率いる北軍の勝利となり、現代のアメリカにつながっている。アメリカ自身、最大の戦死者数であり、南北の遺恨は、南北格差で今も続いている。世界一の超大国を自負する北部に対し、南部や中部の貧しい白人たちはワシントンやニューヨークに反発しており、その中心にトランプがいるということだ。南北戦争以来の格差、差別の受け口はけ口として、今回もアメリカファーストを力説するトランプが、帝国アメリカ大統領バイデンに再選を挑むというこだ。南北戦争は終わってはいない、負けた側は何十年たとうが、場所を変え、人を変えて騒乱は続くだろう。そして、中国も清朝末期に逆戻りだ、西洋列強に侵略され、アヘン戦争や義和団と中国は混乱に陥っていた。西太后は暢気に贅沢三昧で、結局超大国清朝は滅んだ。いまもその後の中国を中国共産党と国民党などの政治分断は続いている。結局、中国は口先だけの近代化で中身は4千年前の中華思想から脱することができず砂上の楼閣として無残な鬼城帝国となり消滅するだろう。日本も江戸時代が完全に消滅したのは太平洋戦争の完敗まで続く、如何にどれほどの犠牲を払わないと民族の記憶は変わらないのだ。日本は完敗も完敗、将棋で言えば詰まされたどころか駒を全て取られた無残なありさまになってようやくバカさ加減を知ったのだが、その完全一掃で真に新しい民主主義日本が成立し、いまだに日本国内では騒乱も分断も皆無となったのは、まさに太平洋戦争のお陰である。もちろん、無能な野党が予算委員会で予算の審議ではなく、パーティ券について議論するような体たらくではとても国会ではないという証明をしているにすぎないだけで、何も影響はない。さて、トランプが再び大統領に返り咲けるかは疑問だ、古代ローマのシーザーの「犀は投げられた」という勢いであるが、反発するアメリカ人も多い。「〇〇、お前もか」と最後の最後でどういうドラマになるのだろうか。