日本大学のアメリカンフットボール部で大麻が見つかり大騒ぎである。ことの次第は申し訳ないがどうでもいい、問われているのは犯罪行為と言うより、日大の対応であることは明白だ。結局、大学としての意思疎通もなく、てんやわんやでまとまりもなく、議論もろくにされずに、ただただ右往左往して流されていくという体たらく、とてもまともな組織ではないようにみえる。それも鳴り物入りで理事長に就任した有名作家の売名行為でしかないのだろう。つまり、この理事長は普段何をしているのか、理事長として何をしたのかも問われることになるのだ。基本的に相撲取りの田中なる男が大学を牛耳り我が物顔に大学を私物化し、その子分たちを恐怖の権力で使い、大学を支配したという問題を解決したかどうかと言うことがこの会見の場で示せたか示せないかだった。結論はこの理事長では大学の改革はなんら進んでいないという証拠を示した記者会見だった。もともとは大麻がでたという事件性はまずは警察と相談しながら大学のおそらく学生関係の部署で対応し、すぐさま、理事長以下の執行部が動くべきなのだが、そういう機転はできない、考えも及ばないというのがこの作家の知能だ。副学長に一任するのであれば、それもいいのだが、そういうプロセスの次に、理事長や学長としての問題を答えるものだ。具体的にいうと、大麻問題は担当副学長(元検事)、部活動の問題や監督以下の処遇は学長、大学組織としての問題点や今後の大学全体の対応は理事長という仕組みで記者会見をするものだ。まあ、必ずしもそうしろとまではいわないが、あれだけの問題をほとんど放置して、田中元理事長が大学をさるまで数年要したような最高学府としての大学、日本最大の大学としての権威、百年を超える歴史と多くの卒業生の心配をよそに、理事長の肩書きだけが欲しい作家の欲望が、このような意味のない不祥事を継続している。ハッキリ言って理事長は交代すべきであり、日大本部は理事長及び理事会の刷新が必要、刷新して日大本部の機能をあげること。次は財務管理の公正か、さらに各学部の管理を教授会を中心とした民主的な組織構成にすること、さらに学生たちの学習環境を改善する必要があり、その先頭にたてる理事長が必要である。送り迎えの高級車にのけぞって座るだけで何もしない作家みたいな理事長はいらないのだ。