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ヒツジの群れの平和

北海道長万部の水柱が止まり、ようやく町に平静が訪れたというが、突然の事で住民の皆さんはさぞかし驚いたことだろう。1000メートル地下からの強力な噴出はその轟音と共に自然の驚異を見せつけた。北海道のニュースではOSO18(オソ18)というヒグマがまだ暴れていて多くの乳牛が犠牲になっている。人は襲われていないようだが、町中に巨大なクマが歩いていておちおち寝てもいられないだろう。
円楽師匠、アントニオ猪木氏と訃報が続き、もうすでに安倍氏の国葬は過去になってしまった。いまさら国葬についての定義だとか論議するという国会議員のバカさ加減にはいい加減呆れてしまう。家族が行う葬儀とは別に、功労のあった者に社葬や団体葬が行われるのは当然のことで、それが国で行うか、党で行うかであろうが、総理大臣として行うのが「国葬」である選択肢は当然であり、今回はそれが選択されたにすぎない。そもそも非礼にもデモまでして安倍氏を侮辱する人間が国葬の是非を論議しようなどとは死者に対し無礼にもほどがあろう。
しかしだ、あのヒツジの群れのような中での警護は今更ながら何だったのか、あんな所にいれば誰が死んでも不思議ではないくらい杜撰な護衛だった。ヒツジの何人かは警備とかいって悠然と歩いていたようだが、そういうときに限って危険な狼が現れる、今回は最悪のOSO18クラスの敵だった。ひとたまりもなく蹴散らされて、右往左往しながら駆け寄る数匹の制服ヒツジが跳ねている姿が哀れであった。こういう凶暴な存在は実は人間には見えない地中深く、海中深くに潜んでいるのかもしれない、それが何かのキッカケで噴出する。それがプーチンのウクライナであり、イスラムのテロであり、さまざま紛争・戦争となる、これは実は常に人類の奥深くに眠っている凶悪なエネルギーであるかもしれない。世代交代が進む世界の指導者も、独裁者たちが実はこういう得体の知れない悪意のエネルギーの噴出口となって世界を破壊する可能性があることを知るべきであり、凶悪なエネルギーをどうコントロールするかを見極め、方策を練る必要がある。「国葬をどうするか」など幼稚園生が考えればいいことだ。

内山家政婦看護師紹介所

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