アカデミー賞では平手打ちをしたウィル・スミスが10年間の出禁となり、本人もアカデミー会員を辞退している。一方スミス氏の奥さんを侮辱したコメディアンはおとがめなし。まあ、妻の悪口を言われれば聞き捨てならぬと怒るのは当たり前だろう。しかし、やったところがまずい、世界が注目する一大イベント会場での暴力は極めて重い責任を課せられた。仕事でやる分は寛大でも、私的な感情爆発は許さないという、そういうところに明確な価値判断が見て取れる。東大での入学式という一大イベントでは、映画監督の河瀬氏が、「ロシアを悪く言うな」という発言をしたらしい。何を言われてもかまわないが、ロシアの虐殺を世界中で怒り狂っている時に、ロシアに罪が無いような発言は、今後の映画界、特にアカデミー賞がらみでは極めて危険な発言だと思う。まあ、ロシア人全てが悪いのではないとの博愛精神を表現したのであろうが、平然とウクライナ市民を何万人も虐殺した人々も含めて、それは悪く無いというのは文化人としては最低だろう。もしプーチンの行為を容認したら、文化も民主主義も無意味だ。まあ、河瀬氏はプーチンから表彰されることは間違いない、きっと勲章もくれるだろうが、プーチンが死ぬ前にもらった方がよいだろう。世界はプーチンの悪行非道を極めて強く非難している、これだけの集中攻撃は、ヒトラーと同じ行為をしたからであり、また一番の罪はこれまで20年以上に渡り、ロシアのトップとして世界をだまし続けていたからだ。同じロシアのリーダでもゴルバショフ氏は世界から賞賛された、どこが違うか、人間性から言ったら誠意のあるなしにつきるだろう。ロシア人が誠意があるなら、たしかにロシア仁全員が悪人ではないという証明をすぐにした方がよいと考えるがどうでしょうか、河瀬さん、いつまでも騙されてはいけませんよ。