先日、千葉市議会の向後保雄先生のパーティーに参加しました。千葉市議会で活躍されている向後先生は、近所付き合いもあって、毎回応援させてもらってます。千葉市もますます地域振興に力を入れてもらいたいので、今後ともよろしくお願いします。
さて、沖縄も県民投票がなされ、辺野古についての県民の意思表示がしまされました。投票の意義や方法についてとやかくいいませんが、こういうものに左右されていいかは第三者として見た場合は疑問ですね。国民投票ではイギリスのEU脱退の投票など、イギリス一国どころではなく世界中に影響を及ぼしています。また南青山に建てる児童相談施設建築でも住民の理解を得られないとか、高度伝染病研究所の設置なども地域の協力が必要ですが、なかなか大変です。しかし、結局、沖縄の場合は投票に行かなかった県民を含めた4分の1だけが反対では意味がないと思います。4分の3は反対ではないということでしょう、もちろん、だれだって軍事基地を近所に移設されるというのでは賛成する人は少ないと思います。日本憲法上では交戦権に必要な軍隊を持たないことと書いていますが、それがなんで軍事基地ができるのか。憲法学者に聞くまでもなく、これらは日本国憲法外の意思決定であり、日本国憲法範囲内の県民投票では意味がないということを自覚することです。
これが日本の置かれた現状です。その日本にとって大切な人がなくなりました。ドナルド・キーンさんが死去されました。きわめて残念です、先月梅原猛先生が亡くなったばかりで、日本文化を象徴する偉人を立て続けに失いました。日本研究の第一人者であるキーン氏の功績は言うまでもないことですが、その行動力も驚かされましたが、100歳まで長生きして欲しかったです。
ちなみに、今「源氏物語」を読んでおります、谷崎潤一郎訳のものですが、これが読みやすく、ようやく読めた次第です。1000年前の小説です。世界最古の長編小説ですが、いかに日本が文化素晴らしいものであり、なおかつ世界的に見て極めて古くから継続した文化を培ってきた証拠です。日本列島に大和民族が生活し始めて1万年以上、このような国家は世界にはありません。色々な国々が滅び、誕生していますが、最長不倒の国家は、今後も日本文化を進化させ、同時に維持していきたいものです。やはり天皇制が基本中の基本なのでしょう。沖縄も遺伝的に南九州の人々が渡来してからであり、琉球王国の正史「中山世鑑」では源為朝が初代琉球王になったと記されています。薩摩藩に長く支配されたという事実はありますが、結局日本の一地方なのです。沖縄がどう変わっていくかは、日本全体が見つめる必要があると思います。