今年のＮＨＫ大河は源氏物語の世界、この物語は千年前も小説で、日本の文学と言うより世界の文学の最高峰である。すぐれた文学は多数あれど、この世界最初の長編小説が現代までも最高と言われるのは、紫式部文学としての質もそうだが、宮中という最高峰の世界を描いたからだ。庶民の生活、軍記物、恋愛物、偉人伝さまざまなジャンルがあっても結局は普通の社会の話であり、王宮内の物語という高級感はない。源氏物語が極めてレアな環境であり、まさに高貴な人々の物語故に比類ないものなのだ。つまりは今後の小説全てが源氏を越えることはないということで、最初にして最後の最高文学である事は永遠であるということになる。さてオリジナルであると言うことが文学の基本であり、それが千年続く人類の宝であるが、世界にはモノマネで作り出すまがい物も多い。中国で３番目の空母なる艦船が登場した。ジャンプ形式のこれまでの２隻とは違い、電磁カタパルトを付けて仰々しい巨艦が出港している映像が流れている。カタパルトを付ける以上は巨艦には違いないが、アメリカ空母と見た目が違い、空母として使い物になるのだろうか。特に斜めに一本カタパルトが伸びているが、着艦甲板とかぶっている。また平行に３本のカタパルトは実用的な運用ができるかわからない。そもそもこれまでのジャンプ式とは異なる発艦になるのだが、もともと出力の弱いエンジンで飛ばしていた艦載機をカタパルトで飛ばせるか見てみないとなんともいえない。空母より重要な戦闘機自体が弱体では、敵の艦載機に太刀打ちできず、すなわち空母諸共撃沈されるとこになり、海の巨大な藻屑になるにはもったいないだろう、いっそ岩礁に乗れ上げて人工島の一部にすればまだ空母としての価値もあるだろうが、見た目は世界最低の張りぼて空母の予感がする。