ウクライナ戦争もどこ吹く風のように、ハマスが世界に悪影響を強力に煽っている。怒りが収まらないのはイスラエルだけではない。そして、原油価格は上昇し、株価は下落、いわゆる戦争拡大の予兆である。さて、イスラム教、一時は西洋列強の植民地と化した中東がイスラムの復活で、同時多発テロまで原理主義が復活したのは、もちろん石油による莫大な収入があったからだ。近代からの産業革命は石油を大量に消費し、第二次世界大戦の日本の犠牲で世界中の植民地が解放されると、中東各国はオイルマネーで潤った、潤うどころか、巨額の富で世界中から好きなだけ買いあさり、かつてのスルタンやカリフのような王族が各国に君臨した。この石油の富はもちろん、西洋がもたらしてくれたとは考えない、石油の富は神アラーの賜である、すなわち、神は偉大なりとなったのだ。それにより、アラーの神は再び絶対者としてイスラムの根本となり、イスラムの土地はそのまま神の土地、石油の土地としてイスラム教信者の復活となった。では石油が枯渇したり、地球温暖化で石油の需要がなくなったらどうなるか、つまり原油がただの資源の一つになれば、アラーの神様はどこかに消えてしまうかもしれない。テロをしようにも、戦争をしようにも、西洋の武器弾薬しかないからだ、ラクダに乗って長い剣を振り回しても戦力とはならない。まして地球温暖化は日本ですら猛暑、もし中東の砂漠地帯であれば生きることはより一層難しいだろう、すなわち神さまの恵みがなくなれば、イスラムも終焉になる可能性もあるのだ。ぼんやり想像するよりも、ハマスでおます、ガザ地区の戦闘がどう拡大していくかを、ウクライナ戦線以上に注目する必要があろう。