鎌倉殿の13人と言う大河ドラマが始まるようだ。問題は源氏の嫡流が滅びた後の執権北条家の歴史だろうが、なぜ将軍である源氏が継続できなかったのか。歴史はいろいろの教訓を教える、徳川将軍家は6代目で断絶し、7代目を分家の紀州家から吉宗が将軍となった。源氏でなくても、平家や藤原氏、織田家などほそぼそとは継続しているとはいえ、いずれにしても本家が継続するのは大変だ。では天皇家はどうか、雲の上の話なので触れることはないのだが、この間ニューヨークに行った元皇族のことを思い出すと、歴史家はなにか家系を維持することは研究できないのかとちょっと疑問を感じてしまった。彼女にしたら、結婚すれば強制的に皇族から除外され、一方で結婚すれば一般庶民から皇族になる、ちょっとおかしいのではないかと思うだろう、当然。男性は結婚しようがしまいが皇族であるのと大きな違いだ。そもそも男性遺伝子を継承するには男系でないといけないと言うのは遺伝学を知ればわかるが、では天照大御神は女性であるので、夫である同格の男神の遺伝を継承しているという解釈だろう。そして天照の男孫が地上に降臨したということから現在まで120代以上にわたり天皇家を維持してきたという歴史だ。つまりは男子のワイ遺伝子は継承しているのであり、ここでもし女性天皇であれば、その子孫のワイ遺伝子は別の男系になるので、女性天皇は一代限りしか認められないというのも道理だろう。そうなると、歴史上、系統の断絶の可能性を考えなくてはならない、ゆえに歴史学者は警鐘を鳴らす必要があるのだが、どうして何もいわないのだろうか。一代で多数の息子を量産できるのであれば心配はしないが、この50年間に天皇家では男子の誕生が極端に少なかったというのが悪い予感しかしない。とはいえ、ヨーロッパのように他国の王族と結婚して、子供の代になると敵国に国自体が取り込まれては元も子もないし、確かに結婚は難しい。できれば、皇族女子と戦後に皇族を離脱した家同士で結婚していただければいいのだが、どうなのだろうか。もちろんそれなりの身分と資産をつけることになるが、いまはそのくらいしか思い浮かばない、重要な問題なので歴史学の先生方は何か良い案ないですか。