先日元横綱貴乃花部屋では、力士の食費が一人一日250円だったという話を聞いたばかり、20人で食べるちゃんこ鍋が2000円の食材では相撲も取るのも大変だったろう、北朝鮮以下の配給だ。如何に実力ナンバーワンの横綱も相撲協会改革を叫ぶ前に自分の弟子の面倒を見た方がいいと言いたい。自分は裕福な暮らしをしても弟子には満足な食事代も出せないスパルタ教育だったのかもしれないが。同じく元相撲取りの日大の理事長が逮捕されたという。理事長として君臨し、日大を私物化したという噂が前々からあったが今後の捜査で明らかになるだろう。スポーツ界は実は金銭欲で充満しているというのが本当だ、実際多くの時間をそのスポーツに捧げているアスリートにとっては体力があるうちに元手を稼がないと生きてはいけない、ついつい法外な指導料や賞金を欲しがるのは当然のことだ、用具や旅費など多くの支出もある以上、関係者の支援も十分行く届くようにしないと、日本の将来の競技人口を維持する上にも必要なことだ。
しかし、すでにスポーツをはなれた理事長は私利私欲のために大学を私物化するのではなく、大学の学生のために尽力を振るうべきものだと断言したい。数千万円の金を子分から巻き上げて知らぬ存ぜぬはないのだ、本来であればそういう違法行為をする子分を処分し、大学内の経理を明確かし、適正な人事を行い、学生が勉学やスポーツに励める環境をつくり、日大を世界に発信できる学術研究の場にすべきだったが、この御仁は金を猫ばばするだけの輩に過ぎなかったようだ。このような大学運営の危険性は昔からあったが文部科学省は放置していた、すなわち大学の自治は自由であるという建前から、はっきり言って学長一人に一任してきたからだ。すなわち今の大学はひとたび学長(理事長)になれば、子分で理事会をかため、気に入らない人物は左遷やクビとし、財源もすべて学長裁量で動かせるという独裁大学となっているからだ。建前は監事がいるとか法規にはあるが、ちょっと資料でプラマイが正しければどこの監査役が異議を出すのだろうか。結局、大学の責任は全て大学ですよと言う、文部行政の陳腐化が問題の根底にある、今回の日大に限らず、全ての大学で学長支配という闇が暴かれることを期待している。学長そのものが現代の大学に蔓延るウィルスであると明言しておきます。