昭和２１年に出された坂口安吾氏の堕落論を読んだが、いまでも我々に通じる感性があると思う。とにかく日本にはリーダーがいない、陛下が言わなければ戦争すら止めることもできないと言うのは至言である。いまだにコロナでニッチもサッチも行かないのはひとえにリーダーの不在。因みに天皇制度上の天皇は元首でありトップではあるが、憲法上一切の国政権限はないことはご承知だと思う、、戦前でも統帥権は独立と称し軍部が日本を支配して戦争に突入したわけだが、昭和天皇は戦車一台、二等兵一人動かすことはできなかった。いわゆる建前上のトップに権力があると思うのは極めて安易な考え方であろう。アフガニスタンに向かった自衛隊機は邦人救出すらできない、何しにいったのか、これを見て国会議員ははずかしくないのかということだ。何度言ってもしょうがないが、一案として現状の間接選挙で国会議員が総理大臣を選出することが、結局リーダーを生む出せない大きな原因ではないかと思った。アメリカにしてもロシアにしても大統領を直接選挙で選ぶことが本当の民主主義に通じるのではないかと、今回は問題提起しておきたい。現状では総理大臣国会議員がなれ合い、つもりは政府行政と立法国会が連携してしまっているので無責任体制であるということだ。そこで一例として大統領制の導入を考えてみたい。もちろんいろいろな問題も出ようが、しかしこのまま何もしないのでは、今日を切り抜けても明日、明後日、１年後、３年後とうとう日本が立ち行かなくなるのは明白だ。知事もいい加減な制度であり、いたずらに騒ぐだけでなにも決まらない、専門家は偽物ばかり、いい加減にしてもらいたい。大統領一人では独裁になると言うなら、正副のお二人を直接選挙してもいいだろう、いっそ、正副３人でも良いかもしれない、よほど仲が良くなくては空中分解するかもしれないが。時間があれば「堕落論」おすすめだ。