スーパーコンピュータ富岳が世界一となりました。1秒間に約41京回計算処理ができるすごい能力です、圧倒的な計算処理能力は第2位のアメリカより約3倍とはるかに早く、また汎用性や消費エネルギーの面からも従来よりも格段に凌駕する能力となっています。これまでコンピュータも能力の限界に来たといわれ、これから先は量子コンピュータの時代と言われていましたので今回の成果は驚きでした。ただ今後さらに性能は向上し、アメリカやアメリカ製部品を使った中国も技術を一層強化することははっきりしています。今回の富岳は依然の「京」というスーパーコンピュータの後継機ですが、されなる能力アップを期待しております。日本は国を挙げて国際競争に勝とうという分野が少なく、いつもアメリカおよび追随し猛追する中国に遥か後方を行っているのが残念です。経済規模や技術者不足等いろいろ要因はあるのですが、国家的な長期戦略がないというのが最大の欠点でしょう。学術会議とか、日本の著名な学者が多数集まった組織もありますが、単なる老人の敬老サロンです。まあ、功績ある方々の寄り合いをけなすつもりもありませんが、中国やアメリカのような国家戦略という代物は考えようとはしていません。考えている人も一部にはいますが、なにも実行できないと言うのが現状ですね。これでは日本は負けなわけです。同じようなことが日本の経営トップでも起こっています。かつては世界の富を集めていた日本の都市銀行は凋落をし続け、いまでは4行が残り、資産保有額もはるかにアメリカや中国に及びません。技術も経済も政治もまとまりもなく、先見性もなく、その場しのぎを繰り返しているということです。これならイッソ、国内の知識人や評論家を頼ることなく、世界から見識のある人を日本で議論し、その日本の有識者と議論してもらうのといいと思いますが。日本人に欠ける世界的な視野と、現状の日本とを議論する機会にすべきでしょう。
従来の記録を打ち破るとしては、藤井聡太17歳のタイトル戦挑戦2連戦も驚きです。また棋聖も王位もあくまでも挑戦権だけですので、まだ予断はゆるしませんが、強豪ぞろいの現在の将棋界で一大旋風を起こすとは、計り知れない能力の持ち主と言うことです。現在の将棋界は羽生元7冠の時代で、羽生こそが最強の棋士だったわけであり、その羽生を追ってきた猛者たちをことごとくなぎ倒すと言う驚異的な棋士です。将棋界も一時期低迷したのですが、これも羽生7冠を筆頭に磨きをかけたということですが、実はAIつまりコンピュータが将棋のプログラムを研究し、プロ棋士を打ち負かすようになったのが大きな要因と思っています。このように外からの強力な圧迫で、藤井さんのような高校生で将棋界を揺るがす人材が登場したのでしょう。日本もコンピュータならコンピュータ、外国の有力知識人なら知識人と論議することが必要です。仲間だけやっていこうとする者は滅びると思います。
危機感を抱く者は、自分よりも科学を信じるか、他者に話を聞くか考えてください。