船橋にある旅館玉川が取り壊されるという話だが、これだけの貴重な木造建築はもう二度と作ろことはできない。地方ならいざしらず、都市においては戦争時多くの建物が消失しているなかで、歴史を語る証人でもある。もちろん経営上の問題もあろうし、防災関係上の問題もあるのは承知の上だが、こういう文化財の保存のために地方公共団体があるはずだ。船橋市の教育委員会はおそらく無知か無能なのだろう。少なくとも知事サイドはこういう問題に千葉県民の良識で当たる必要がある。金がない、管理が大変だけで貴重な文化財を放棄する理由はならない。こういう文化財を生かすことで地域の活性化にもなることを学ぶべきだ。
それはさておき、いよいよ緊急事態宣言も最終段階にきたようだ。残るは首都圏と北海道だけなのだが、早急な解除が望まれる。経営が成り立たなくなるのは、この旅館玉川同様皆極めて苦しくなるからだ。問題はアメリカで拡大しているヨーロッパ型武漢ウィルスが日本に再上陸する前に防疫体制を再構築するには経済関係を復旧が必要だ。今のアメリカに蔓延しているウィルスははるかに進化している、感染力も毒性も強力になっており、それこそ万人単位で患者が増加している。おそらく攻撃力以上に防御力も進化し、おいそれと陰性化するのも難しくなるだろう。新薬ができ、ワクチンの開発が何とかなっても、それ以上にやつらの機能が高度化すれば追いつくのが大変になる。今回の緊急事態宣言の根幹は医療体制崩壊を防ぐのが根幹の問題で、感染流行を抑えるためとは言え都市封鎖までいたらなかった、しかし、現実は経済は大混乱であった。第2波が始まるまでに医療体制を拡充し万全の態勢で襲来を防ぐ必要があるということだ。わかっているのだろうか、ワクチンが間に合わない以上、体制の整った医療機関を設置し、スタッフを確保し、医薬品、特に除菌や検査薬を必要なかぎり用意できなくては敗北しかない。単に金をバラまけばいいのだというお粗末な国会議員はもう用がないのだ。保健所を含めた医療体制を用意できなければ政府の機能が果たせなくなると思ったほうがよいだろう。
政府の機能は、単の検察官の定年延長だけではないだろう、国家公務員の定年延長にあわせ、検察官も定年延長になるのは合理的理由だろうが、特定の検察官を政府の都合で残すのが目的であるなら本末転倒だ。特に黒川氏自身がどういう人かは知らないが、すくなくともこういう部署にいる人々の人事は公明正大でなくてはならぬというのが民主主義の根幹であり、そこがどこかの国のような古代封建性ではないという証なのだが。同じ黒川の日銀も苦労しているが、おそらく消費税増税を後悔しているだろう。まさに余計な政策だったね、景気は沈滞しウィルスで大打撃なので、どこまで日銀が買い支えられるか。吉とでるか凶と出るかは正に神さまが決める運命次第だ。検察の黒川氏の博打は凶と出たようだ。検察官がマージャンとばくをするのは世間では許されないことくらい検察官は襟を正さないといけませんね。人事は本当にこういうことが多い、本命と思われた人が異動できずに土壇場で覆る、これも人生。全人類がすべて生き続けることはできない以上、バッタと同じように自然界では自然淘汰がかならず起こるのだ、黒川氏も神による淘汰かもしれない。