第二次世界大戦はまさにヒトラーの戦争だったと思う。ヒトラーという神格化されたリーダーにナチスドイツは世界征服にまい進したが、世界を死体と瓦礫の山にした。ドイツになぜヒトラーが生まれたかは明らかである。第一次大戦に敗れたために極めて理不尽な多額の賠償を請求され国民は瀕死となった状況のなかで、経済の立て直し復興させたのはヒトラー率いるナチスと宣伝し、合法的に国家元首となったからだ。たしかにアウトバーンやさまざまな振興策を打ち出したのは事実である。一方、軍備の拡張、外交手腕による領土拡張、ユダヤ教をはじめ宗教弾圧と人種差別、秘密警察による反政府国民の殺害、もちろんナチス内での権力闘争による粛清、極めつけは強制収容所による虐殺だろうか。いずれもドイツ民族の優秀性と世界支配の根拠のために正当な行為として国民だれもがヒトラーに従ったのだ。そして、かつての中国では欧米列強や日本、または国民党などとの戦いに勝利した中国共産党が、当初は全く集団的農業でしのいでいたが、いつしか、百年の策略と豊富な人口を利用して、今では超大国となった。しかし、これらの経済発展に裏側で、人権無視、中国系以外の民族の弾圧と虐殺、領土拡張のための侵略を行い、世界経済の支配も目論んでいる。一帯一路という戦略はその設計図だ。すでに習は終身の独裁者として合法的に憲法上の絶対権力者であり、習の命令一つで世界に戦いを挑める状況にある。結局中国はナチスと同じことをしているのだ。みごとなプロパガンダはゲッペルス宣伝相と同じ手法だ。全て中国が正しく、中国が世界を支配するのが当然であると、世界に対し常にメッセージを脅迫替わりに送り続けている。もちろん、徹底した国民への洗脳はヒトラーユーゲント教育と同じでである。かれらは習の一声でどこでも戦争に参加するだろうし、逆らえばためらいなく殺されるのだから。今回、香港が大規模なデモで人権の保障がなされるようだが、いつまで続くかはわからない。G20以後結局犯罪者引き渡し法は成立するのは目に見えている。独裁者には反抗することはできないのは、ナチスを見ればわかる。ましてや孫氏の兵法を駆使して、反対勢力の内部分裂などお手の物だ、だれだって飴と鞭で攻めれば習にひれ伏す以外生き残る手段はないだろう。ナチスドイツより強大な軍事力、経済力、人口及び資源を持つ中国に構えなければならぬ日本だが、バカの一つ覚えで消費税の増税しか頭にないようだ。税収を上げて国防や防災、環境問題に当たらねばならぬことはわかるが、消費を落ち込ませえてはなにもならない。東京の景気だけで判断するのは財務省の誤魔化しに乗ることになる。歴史は繰り返す、このままでは日本もまたも戦前のような経済不況に陥り、ふたたび貧しい国にならないか不安である。