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イチロー引退

DSC08077平成に大輪の花を咲かせた男がまた一人去るという。今年は横綱稀勢の里に続き、とうとうマリナーズのイチローまで現役引退するというのは時代の転換期なんですね。もちろん、今後も活躍されるとは思いますが、「平成の天才」といえばイチローと将棋の羽生善治と個人的には思っています。
スポーツ、文化で功績を上げることは素晴らしいことです。ただし、このごろの文化人・知識人と自称する著名人は本当かなと思う人ばかりです。だいたいこういう方々は、憲法改正反対、日本は中国朝鮮に謝罪しろ、原子力発電は許さない、辺野古は拒否だと大体この4点セットです。挙句の果てに天皇制を批判する裁判官まで出てきたそうです。憲法を順守する役目にも関わらず憲法第1条すらご存じないという、いつも私がこの国の裁判所はなっていないという根拠がここにもありました。
先日、NHKの番組で、サピエンス全史を見ておりました。歴史家ユバルノアハラりの著書ですが、ものすごい卓越した内容でした。(NHKの赤字は、平均年収が大企業の倍の給料を出していることによるもので、大幅な人員整理か給料体系の見直しをして受信料は廃止すべきものでしょう。)さて、ハラり氏は、人類とはファンタジーを持つことで地球を支配できるほどの力を得たということでした。太陽をみても、ネアンデルタール人は太陽はただの太陽でした。しかし、ホモサピエンス(人類)は例えば太陽は「神」であるというフィクションを作り、それを共有することで、組織として巨大なパワーを得たのです。このフィクションをもつことで、「国家」「社会」「宗教」「会社」「法律」「金」といろいろな物を作り出したのです。日本人もこのフィクションをつくる能力を磨き、たくましくして世界を変える必要があると思います。ちなみに、暴言を吐く裁判官はともかくとして、天皇制もフィクションであるという指摘はあると思います。そのため日本は、国会、裁判、行政、防衛、経済などのフィクションをより一層充実しない限り、他国のフィクションに負けてしまいます。他国は平気で嘘とねつ造で、歴史事実すら彼らに都合よく捻じ曲げるからです。
アメリカの大統領がシリアのゴラン高原をイスラエルの領土と認めるといいましたが、これもフィクションでしょう。旧約聖書を見たわけではありませんが、ゴラン高原までイスラエルの領土とはちょっと行き過ぎと思います。根拠はともかく、これは9.11のアルカイダのテロの反動でしょう。アメリカは絶対にあのテロを許していないのです、そのためにわざわざイスラムの反発を承知でゴラン高原のことを主張したのでしょう。仏教徒である私もバーミヤンの仏教遺跡を破壊したテロリストを許してはいません。

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